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グレン手術当日

2008.7/9
朝8時に病棟へ行く。
熱で手術が出来るか心配していたけれど、微熱はあるものの手術には問題ないということで行うことに。
良かった・・・!!

機嫌はよくはなかったけど、抱っこしたり遊んであげたりしていれば泣くことなく大人しい。
オペ出しは9時。
8時半にはお尻から眠くなる薬を入れ、呼ばれるまで旦那と交代で抱っこして沢山話しかけた。
そして先生と看護師さんに促され、私が抱っこしてオペ室まで向かった。

ヒカルが出来るだけ不安に思わないように笑顔で励まし、看護師さんへヒカルを渡した。
今回もヒカルは泣かずに看護師に抱かれてオペ室の中へ。
長い一日がまた始まった。


今回の手術は、両方向性グレン手術と共通房室弁形成術。
S先生がメインで執刀、担当医はI先生。

本来、上半身を流れて戻ってくる血液は、上大静脈→右心房→右心室→肺動脈→肺へと流れる。
(正常な心臓の画像はこちら

グレンでは、上大静脈を肺動脈へ直接繋げて、上大静脈→肺動脈→肺の循環にする。
これによって、上半身の酸素の減った血液が心臓を通らなくなるため、心臓で酸素の多い血液と混ざり合う量が減り、身体と心臓の負担が軽くなって、チアノーゼも多少は改善する。
この時、前回のBTシャントでつけた人工血管は取り外す。

そして共通房室弁形成術。
ヒカルはグレン評価のカテーテルの時に共通房室弁の逆流が、1度(軽)~3度(重)のうち2~3度だった。
逆流が重度だと身体に十分な血液(酸素)が流れないし、身体や重要な臓器・血管の発達の障害にもなる。
早めに治療した方がいいとのことで、今回行うことに。
自分の弁で形成できれば良いけれど、実際に弁を見てからでないとなんとも言えないので、状況によっては人口弁を入れる“弁置換術”に切り替わるかもしれないとのことだった。

直接心臓を開くので、心停止させて人工心肺装置を使う。
その際、心臓を安全に止めるため心筋保護液という特殊な液を冠動脈から心臓の筋肉に注入する。
これで心臓の筋肉が酸欠にならず、120分は安全な心停止が可能となる。
とはいえ、一時的にでも心停止をした心臓はポンプの力が減少する。
心臓手術直後はほとんど場合低血圧になるので、強心剤を使用して心機能を保てるようにする。

予想される合併症は、
・グレン循環の不成立(シャント血流に戻す)
・心タンポナーデ(心臓の周りに出血した血液が溜まってしまう状態)
・房室ブロック(心房と心室の電気的な繋がりがなくなり心臓収縮がバラバラになる=ペースメーカーが必要)
・心筋梗塞
・肺合併症(胸水、肺炎、気胸、肺出血等)
・静脈圧上昇による合併症(むくみ、胸水貯留、乳び胸、水頭症)
・心停止・人工心肺による臓器障害
・弁逆流遺残(弁逆流を完全に抑えるには弁置換になるので、弁形成の場合は多少の逆流が残る)

生命リスクは3~5%。
ヒカルの生命力を信じて、手術が無事に終わること祈りながら待ち時間を過ごした。

16時半頃、看護師さんに呼ばれて面談室へ。
S先生から手術内容の説明を受ける。

手術は成功で無事にグレン循環になったとのこと。
弁形成は、人口弁を使うことなく自分の弁で形成ができた。
その際に心停止した時間は110分。
めいっぱいの時間を使ったことに、どれだけ弁形成が大変だったかが想像できた。

今回は胸を閉じてCCUへ戻る。
今縫合中ということで、もう少し家族控え室で待機をすることに。

そして18時過ぎにCCUでヒカルと面会。
また沢山の点滴、ドレーン、人工呼吸器、計器類に囲まれてヒカルは眠っていた。

おでこを触ると温かい。
無事に帰ってきてくれたことが嬉しくてたまらなかった。
触れる僅かな部分の頭や頬、指先を撫でて、いっぱいいっぱい褒めてあげた。

その後、I先生からも説明を受ける。
一度手術をしているので、癒着を剥すのに手間取ったそう。
弁形成に時間はかかったが、予定通りグレン循環に。
左寄りの肺動脈に上大静脈を繋げたとのこと。
術中に不整脈は出なかったと聞き安心した。

まだ処置が残っていたので、この日の面会はこれで終わりに。
病院の家族宿泊施設の仮泊室へ泊まる。
この時も内線電話がかかってこないことを祈りながら眠りについた。
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バンビ

Author:バンビ
先天性心疾患(無脾症候群)の息子・ヒカルと娘・ひなた、主人と私・バンビの家族の日記です。
ヒカルは2010年11月にフォンタンを終えて現在5歳。
幼稚園年長さんです。

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